優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
……あっ、いたいた!!
普段人通りのなさそうな
廊下の突き当たりに
優雅さんと玲花さんはいた。
しかし、遠くから2人を見た途端
「……!!」
私はそれ以上近づけない空気を感じ
その場で足が竦んでしまった。
なぜなら、玲花さんが
優雅さんの前で泣いていたから…。
…玲花さん…泣いてる?…泣いてるの?
仕事では常に自分の意見を持ち
反感を買っても気を強く持っている
頼れるお姉さん的な玲花さんが
優雅さんの前で涙を流して泣いてる。
何を話してるんだろう?
ここからでは会話が上手く聞こえない。
でもきっと玲花さんが泣いているのは
あの女の子が原因だと思う。
あの女の子が
玲花さんに何かを言った事には
絶対に間違いない…。
そう思った瞬間
「………!!」
私は更なる光景に息を飲んだ。
それは優雅さんが玲花さんの涙を
自分のハンカチで拭きながら
玲花さんの頭を優しく撫でていたのを
この目で見てしまった事だった。