優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
私は馬鹿だったの…?
優雅さんを呼びに行かなきゃ良かったの?
そもそもこれが間違いだったの?
怖くても企画開発課まで行って
武内課長代理を呼びに行けば良かったの?
でも私は無意識に
自然と優雅さんを呼んでしまった。
優雅さんしか呼べなかった…。
2人が過去に恋人関係だった噂を
知っていたはずなのに…。
憎まれ口を叩き合い
仲良く話しているのを
自分の目と耳で何度も見ていたのに…。
その姿に軽い嫉妬を感じていたのに…。
私はその後どうやって
オフィスに戻ったかわからないまま
午後を迎えた。
玲花さんも戻ってきた。
瞳は泣いた影響か
やや赤くなっていたけど
メイクで隠して
何事もなかったかのように
振る舞う玲花さんは
私が遠くから見ていた事を
知らないかもしれない。
たださっきの出来事に対して
気持ちを整理出来てない私は
午前中のように、いつものように
玲花さんに上手く接する事が
難しくなっていた。
必要以上の話がしづらくなり
顔の筋肉が痛くなり
息苦しい時間が過ぎていった。