優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
公私混同であるのは承知してる。
それでも私は
優雅さんと同じ本社で働きたい。
東京広報は好きだけど
やっぱり優雅さんのいる本社に行きたい。
プロポーズも将来の約束も
まだ何も聞いてないから
無鉄砲でも保証がなくても
あの人の傍にいられる方法は
この転属異動願しかない。
私はもうそこまで追い詰められてる。
玲花さんが優雅さんを完全に
諦めてくれるように
私は優雅さんの傍にいて
ココロの奥まで私で満たしたい。
私だって勿論満たされたい。
「…ところでさ、赤羽主任には
転属異動願の事はもう話した?」
口を開いた聖ちゃんからの質問に
私は静かに首を振った。
「…そっか…まだなんだね。
まだまだ時間はあるけど
大事な事だから話しといた方がいいね。
もし課長の許可が出て
事業所通って本社に行くと
主任クラス以上には
わかっちゃうらしいから
事後報告になると
怒られちゃうかもしれないからね。
赤羽主任、怒ると怖いらしいもんね?」
私はコクンと頷いた。