優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)


プライベートでの私の前では

優しい優雅さんは、仕事では凄く怖い。

だから聖ちゃんは心配してくれている。

「…うん、話してみるよ。」

私は少し微笑みを浮かべると

「…そうだね。
赤羽主任も舞ちゃんの想いを
わかってくれるはずだし
なんだかんだでも
きっと喜んでくれると思うよ。
運良く通れば、毎日会えるからね。」

「…うん。」

「ただ、私としては
舞ちゃんと離れ離れは寂しいけど
赤羽主任と遠距離の舞ちゃんが
最近辛そうなの見てると
是非とも本社行って欲しいからね。」

「…ありがとう。聖ちゃん。」


聖ちゃんからの言葉に

背中を押して貰えた気がした。

私も聖ちゃんは最高の親友であり

話し相手だったから

離れるのは寂しいけど

本社へ行きたいと決めたからには
  
聖ちゃんにいい報告出来るように

背中を押してくれた事に

応えられるように

まずは優雅さんに

転属異動願を出す事を話してみよう。


そう思った。



……しかし、神様はそう簡単に

私に微笑んではくれなかった。

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