W'smemory
何言ってんのお兄ちゃん。
いくつだと思ってる?
私17だよ?
留守番ぐらい出来るわっ!
まったく、いくら妹だからって
なめられたもんだ。
「いいーよ、行ってきなよー」
「そら、したいけど、お前自分の事考えて言ってるのか?」
「あたし?」
「翔太郎君っ!」
「えっ……何…?」
「あっ…いや…何もない……フィリップ、心奈と残っていてくれねぇか?」
「あぁ。そう言うと思って僕は、なにも用意をしてない。」
手を広げ主張。
「相変わらずだな。」
「ボソッ))ちょっと翔太郎君!心奈ちゃんは、あのときの記憶が無いんだから!ダメだよっ」
「あぁ。」
「ほーら、お兄ちゃんはやく行ってきなって!」
「あぁーわぁったよっ!行きゃいいんだろ?ったく。おい、亜樹子行くぞー」
「はぁい!じゃあ、いってきまーす!夜には、帰るから」
「分かった!」
ガチャ
「はぁ…」
「どうしたんだい?心奈ちゃん」
「私さ、なんか大切な事忘れてるような気がするのよねぇ……気のせいかもしれないけどね」