W'smemory










「……確かに、君は大切な事を忘れてるかもしれない。けど、それは君にとって思い出したらいけない記憶だとも思わないかい?」



「うーん……そぅ…なのかなぁ……」




「あぁ。無理して思い出そうとしない事だね。」




「そっか。そうだよね……」


無理に……思い出さないほうがいいか……




首からさげてるハートの形のしたペンダントをそっと握り締めた。






「フィリップ。」




「なんだぃ?」





「寝てくる。」




「あ、ぁぁ。」






グルッ


フィリップの腰にベルトが現れた。


こういうときは、お兄ちゃんが敵を見つけ変身するときなのです。



「もぅ、変身?」



「そうみたいだね」

フィリップは、そう言うと

cycloneメモリーを出してボタンを押した。




cyclone



サウンドが流れるとベルトのスロットに入れた。



「っと」


意識がお兄ちゃんの元にいったフィリップの体をキャッチし、ソファーに寝かせた。




「あぁー寝れないじゃん。」


呟くと、愛用のノートパソコンを開き戦いの様子を見る。


カメラは、亜樹子が持っていっていてそこから転送されてくるのだ。






「クジラ………かな……」




カタカタ



キーボードを打つ。


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敵:クジラっぽい



性質:水が得意。



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