復讐~いじめ~
「それで・・・琴梨が、カッとなって・・・・・」

健一が頷く。

「そう」

健一は俯いたまま。

「大丈夫。琴梨は生きてるよ。そう、信じよう?」

「でも、俺、もう琴梨に合わす顔がないよ」

「大丈夫よ!琴梨は、元は優しい子じゃない。大好きな、健一なら、許してくれるよ」

私は、健一の肩に手を置いた。

健一・・・震えてる。

怖いんだ。

琴梨が、生きてるかも、本当は分からない。

だけど、信じたいの。

むかつく奴だけど、死ぬなんて、私が許さないもん。
< 120 / 213 >

この作品をシェア

pagetop