復讐~いじめ~
すると、琴梨は自分の手を健一の口元に持っていった。

「だめよ。それ以上いっちゃ」

「琴梨・・・・・」

「生きてるんだから、どうだっていいじゃない!!それに、勝手に飛び降りた、私が悪いんだから」

琴梨は、笑顔で言った。

「・・・・・琴梨ぃ!生きてて良かったぁ!!」

と、琴梨に抱きつく健一。

「ちょっと、健一ぃ。痛いよぉ。・・・・・・・あ」

どうやら、私たちにも気がついたようだ。

「良かった。生きてて」

私は、言った。

「え?」

「だって、クラスメートが死んでもらっちゃ、こっちも気持ちよくないじゃない」
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