お前だけ。
「!?」
祥ちゃんの声がして、振り向くと
「郁、なにしてんの…」
祥ちゃんと京子ちゃんがいた。
「祥ちゃ…ッ」
「…ほらね?だから言ったじゃん。タケと郁ちゃんは付き合ってるって」
ふいに、京子ちゃんが呟いた。
え?
「…郁、本当なの?」
「京子ちゃん何言って…」
京子ちゃんは私を睨む。
「京子!お前何言ってんだよッ」
「タケは黙ってて。もしそうじゃなくても、郁ちゃんはタケの事が好きなんじゃない?」