お前だけ。
「郁!?本当に良いのかよ!?」
だって、否定できなかったの。
タケに傷ついて欲しくなかったの。
祥ちゃんの迷惑になりたくなかったの。
「いいんだよ…これで…ッ祥ちゃんが好きなのは京子ちゃんだもん…っック」
タケの顔が悲しそうな表情になる。
ねぇ、そうでしょう?
もし違うって否定したところで
祥ちゃんは振り向いてくれないんでしょう?
「まとわりつかないからって…なによぉ…!!」
ねぇ、祥ちゃん
私はあなたが大好きなんだよ…