お前だけ。






―数分後。



バタバタバタと騒がしく、支度を終えた郁が玄関にやってくる。



「あーあ、頭ボッサボサ。」



祥平が郁の髪型を直す。



「うっ、うっさいな!!//」



〜〜祥ちゃんに頭ナデナデされたーっ///


「飯食った?」



「あ〜〜食べてないけどもう時間ないからいい!早く行こっ!」



ローファーを履いて祥ちゃんの手を引いて家を出る。



うわっ、手、握っちゃったよ!
私以外に積極的だったんだな



「行ってらっしゃーい!」というお母さんの声に「行ってきます!」と返事をして、祥ちゃんに手を引かれ、走って駅に向かった。
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