想ぃ玉

でも駄目。

2.3人の男子が告りに来てくれたけど
好きになれるか解らないから断った。


あたしは


『運命』を信じてた。

さっきの夢みたいな.素敵なひとが

いつか現れるはず!!!

まぁ王子様はないとしても 笑

かっこよくて 優しい彼氏。

今までのひとも大好きだったけど

もっと…好きになれるひと。

そんな出会いがあったらなぁ……


「きり-つ」

あ.授業終わり。
やっと帰れる…

「佐藤- 南-」

武田の声が.騒がしくなった教室に響く。

「「は-い」」

さやと2人で返事をして.
かばんを掴んで武田の所まで行く。

「お前達2人.今日の小テスト0点だったな」
「うん」「で?」

「トイレ掃除な」

武田がにやっと笑う。

えぇ-…

「やだ-めんどぃ-っ!!」

さやがかばんで武田を叩いた。

「じゃあ補習3時間」

武田がまた笑う。

「………わかったよっっ!!」

さやがあたしの手を引っ張る。

「30秒で終わらせようっ」

…ぉぃぉぃ 笑



「はぁ-ぁ」

さやが大きなため息をついた。

「さやちゃんとゃってよっ!」

デッキブラシをさやに向ける。

「ぎゃっ!!亜弥やめてよっ」

「きゃははははは」

「汚いからぁ!!も-っ!!」

2人の声がトイレに響く。

何だかんだでもう15分たってる。
さやがやらないし.あたしもブラシ持って
立ってるだけ。ずっと話してて進まない。


「なんかさ-.亜弥勿体ないよ」

突然さやが言う。

「何が??」

あたしもさやに並んで.鏡の前でグロスを塗り直す。

「可愛いしモテるのにさ.運命とか言って」

「う-ん…モテてはないけど…やっぱ運命ってあるよ!!」

さやが鏡越しにあたしを見て笑った。

「はいはい」

そろそろ終わろう.そう言ってブラシとか掃除用具を片付ける。

すると廊下から.さやを呼ぶ声が聞こえた。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop