想ぃ玉
でも駄目。
2.3人の男子が告りに来てくれたけど
好きになれるか解らないから断った。
あたしは
『運命』を信じてた。
さっきの夢みたいな.素敵なひとが
いつか現れるはず!!!
まぁ王子様はないとしても 笑
かっこよくて 優しい彼氏。
今までのひとも大好きだったけど
もっと…好きになれるひと。
そんな出会いがあったらなぁ……
「きり-つ」
あ.授業終わり。
やっと帰れる…
「佐藤- 南-」
武田の声が.騒がしくなった教室に響く。
「「は-い」」
さやと2人で返事をして.
かばんを掴んで武田の所まで行く。
「お前達2人.今日の小テスト0点だったな」
「うん」「で?」
「トイレ掃除な」
武田がにやっと笑う。
えぇ-…
「やだ-めんどぃ-っ!!」
さやがかばんで武田を叩いた。
「じゃあ補習3時間」
武田がまた笑う。
「………わかったよっっ!!」
さやがあたしの手を引っ張る。
「30秒で終わらせようっ」
…ぉぃぉぃ 笑
「はぁ-ぁ」
さやが大きなため息をついた。
「さやちゃんとゃってよっ!」
デッキブラシをさやに向ける。
「ぎゃっ!!亜弥やめてよっ」
「きゃははははは」
「汚いからぁ!!も-っ!!」
2人の声がトイレに響く。
何だかんだでもう15分たってる。
さやがやらないし.あたしもブラシ持って
立ってるだけ。ずっと話してて進まない。
「なんかさ-.亜弥勿体ないよ」
突然さやが言う。
「何が??」
あたしもさやに並んで.鏡の前でグロスを塗り直す。
「可愛いしモテるのにさ.運命とか言って」
「う-ん…モテてはないけど…やっぱ運命ってあるよ!!」
さやが鏡越しにあたしを見て笑った。
「はいはい」
そろそろ終わろう.そう言ってブラシとか掃除用具を片付ける。
すると廊下から.さやを呼ぶ声が聞こえた。