僕らの明日の話をしよう
「あたしもさ、綾はがんばり過ぎだなって前から思ってたんだよねー」
「……あのさぁ、みちる」
「うーん? なに?」
能天気に笑って、こっちを見るみちる。
優等生な私を、信じて疑わないって顔。
無性に傷つけたい気持ちになって口を開いた時だ。
「あ。綾センパイはっけ~ん」
自販機の前にいた男子生徒が、頭の悪そうな声で私を呼んだ。
可愛い女の子3人に囲まれたそいつは、
深水光太(ふかみずこうた)。
ひとつ年下の2年生で、ちゃらんぽらんな私の彼氏。