僕らの明日の話をしよう
光太が長めの前髪からのぞく目を、ちょっと丸くする。
体は大きくなったのに、子犬みたいな光太の目が好き。
「それって……デート?」
「……だめ?」
もしかしてあの子と約束してたりするのかなって、不安になって見つめれば。
光太は白い歯を見せて笑った。
「すげー楽しみ!」
その満面の笑みに、ほんのちょっと罪悪感はあったけど。
光太のためだって、自分に言い聞かせた。
私も楽しみだよ、光太。
日曜日。
何かが変わりますように。
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