僕らの明日の話をしよう
なに……その、大人っぽい顔。
見透かすような、労わるような……。
光太がそんな風に思ってたなんて知らなかった。
「確かに、中学の部活の終わり方は最低だったけど……」
よみがえるギザギザした記憶。
決して優しい記憶じゃないけど、全部飲み込むようにして、目を閉じる。
「バスケは本当に、好きだったよ。
吐くくらい練習して、上手くなりたい、試合に出たいって思ってるみんなの手伝いが出来て、楽しかった」
「……あんなことされたのに?」
「あれは私のコミュニケーションが下手だったせいもあるし。バスケが好きってことは変わらないよ」