僕らの明日の話をしよう


なに……その、大人っぽい顔。

見透かすような、労わるような……。


光太がそんな風に思ってたなんて知らなかった。




「確かに、中学の部活の終わり方は最低だったけど……」



よみがえるギザギザした記憶。

決して優しい記憶じゃないけど、全部飲み込むようにして、目を閉じる。




「バスケは本当に、好きだったよ。

吐くくらい練習して、上手くなりたい、試合に出たいって思ってるみんなの手伝いが出来て、楽しかった」


「……あんなことされたのに?」


「あれは私のコミュニケーションが下手だったせいもあるし。バスケが好きってことは変わらないよ」

< 151 / 467 >

この作品をシェア

pagetop