僕らの明日の話をしよう


「みちる。この間は、ほんとごめん」


「えっ? 何がごめん?」


「カラオケの……」


「ああ……。いいんだよ、気にしないで。
綾も発散したくなる時くらいあるってことだもん。それって普通じゃん!」



そんなことない。


あの時の私はみちるに呆れられても、見捨てられてもおかしくなかった。


学校もろくに来ないで、遊び呆けて、光太に文句言えないことして。

あらゆることに投げやりで、ひどかった。


みちるが私を嫌わずにいてくれて、良かった。




「でもさ。ちょっと気をつけた方がいいかも」

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