僕らの明日の話をしよう
「あー、なんて言うか。噂だよ? 噂だけどね?
鹿島くんが、本気で綾のこと好きだったみたいでさ。
周りの友だちはその応援ムードだったらしいんだよね」
「……そうなの?」
「うん、だから噂ね?
そんで綾が鹿島くんたちと遊ばなくなって、すぐ光太くんといるようになったから……。
周りは関係ないはずなんだけど、面白くなかったみたい」
鹿島くんは最後に話した時、
私に本気になったって、確かに言ってくれた。
周りの友だちも知ってたんだ。
私だけ、気付いてなかった。