僕らの明日の話をしよう


「あー、なんて言うか。噂だよ? 噂だけどね?
鹿島くんが、本気で綾のこと好きだったみたいでさ。

周りの友だちはその応援ムードだったらしいんだよね」


「……そうなの?」


「うん、だから噂ね?
そんで綾が鹿島くんたちと遊ばなくなって、すぐ光太くんといるようになったから……。

周りは関係ないはずなんだけど、面白くなかったみたい」



鹿島くんは最後に話した時、

私に本気になったって、確かに言ってくれた。


周りの友だちも知ってたんだ。

私だけ、気付いてなかった。

< 172 / 467 >

この作品をシェア

pagetop