僕らの明日の話をしよう
「購買もいなかったね~」
「光太くんどこ行ったんだろ?」
「気付いたらもういなかったよねぇ」
「あ……。ねぇ、アレ」
光太の周りによくいる子たちだ。
あのショートボブの子もいる。
彼女たちも私に気付いたみたいで、くすくす笑い出した。
いやな感じ……。
「綾。気にしないで行こ」
「うん」
みちるこそ、めちゃくちゃ睨んでるし。
私よりみちるの方が怒っているのを見て、ちょっと肩から力が抜けた。
ほんと、みちるには助けられっぱなしだなぁ。