僕らの明日の話をしよう
◆友情は一生の宝
◆
体育祭の朝。
今日も光太は黒のリュックを背負っていて、顔つきは何だか真剣なものに見えた。
「光太、今日気合い入ってるね」
「えっ。……そっかな?」
「うん。かっこいい顔してる」
こう言ったらいつもみたいに「当たり前じゃん?」とか返してくると思ったのに。
光太は自信なさげにへにょりと眉を下げた。
どうしてそんな、らしくない顔するの?
「光太?」
「……あのさ。綾センパイは、俺がかっこ悪くても、好きでいてくれる?」
「え……?」
「俺が必死で、全力出してがんばっても、まるで届かなかったら……。
センパイ、幻滅するかもしんないじゃん」
体育祭の朝。
今日も光太は黒のリュックを背負っていて、顔つきは何だか真剣なものに見えた。
「光太、今日気合い入ってるね」
「えっ。……そっかな?」
「うん。かっこいい顔してる」
こう言ったらいつもみたいに「当たり前じゃん?」とか返してくると思ったのに。
光太は自信なさげにへにょりと眉を下げた。
どうしてそんな、らしくない顔するの?
「光太?」
「……あのさ。綾センパイは、俺がかっこ悪くても、好きでいてくれる?」
「え……?」
「俺が必死で、全力出してがんばっても、まるで届かなかったら……。
センパイ、幻滅するかもしんないじゃん」