僕らの明日の話をしよう
かっこいいね。
光太がいちばん、輝いてるよ……。
じゃれるようにしがみついてくる由本くんを押し返して、光太がこっちを見た。
私と目が合った途端破顔する。
「綾センパイ! 見てた!?」
見てた。
見てたよ。
ダンクなんて派手なことやっちゃって。
あれ絶対、忍くんを意識してやったんでしょ。
ばかだね、光太。
でも、かっこよかった……。
「センパイ……っ!?」
光太の焦ったような声が聴こえたけど。
なぜか私の目には白くモヤがかかったような、体育館の天井が見えていて。
ああ、倒れてる途中なんだ。
なんて呑気なことを考えた直後、意識はそこで途切れた。
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