僕らの明日の話をしよう
◆思い出は積極的に
◆
10月の終わり。
光太たち2年生が修学旅行から帰ってきた。
「俺と色違いでおそろいだよー」
朝そう言って光太がくれたお土産はストラップだった。
沖縄の海みたいに綺麗な、青のガラス玉のついたやつ。
私も去年沖縄行って、お土産屋さんで見た気がする。
名前は……なんだっけ。
「ホタルガラスって言うんだってさ。
センパイのは白混じりで、俺のは黒混じり」
光太のスマホにはすでにそのストラップがついていて、朝日に透けて輝いていた。
「ありがと、光太。
綺麗だね……大切にする」
「綾センパイのが綺麗だよ」
「心がこもってないからアウト」
「えー!?」
10月の終わり。
光太たち2年生が修学旅行から帰ってきた。
「俺と色違いでおそろいだよー」
朝そう言って光太がくれたお土産はストラップだった。
沖縄の海みたいに綺麗な、青のガラス玉のついたやつ。
私も去年沖縄行って、お土産屋さんで見た気がする。
名前は……なんだっけ。
「ホタルガラスって言うんだってさ。
センパイのは白混じりで、俺のは黒混じり」
光太のスマホにはすでにそのストラップがついていて、朝日に透けて輝いていた。
「ありがと、光太。
綺麗だね……大切にする」
「綾センパイのが綺麗だよ」
「心がこもってないからアウト」
「えー!?」