僕らの明日の話をしよう
「でも俺すげー不器用だから、なかなか上手くできなくて。
よく見たらけっこう、パーツ曲がったりしてて」
「そんなことないよ。すごい……元通りになってる」
「同じのないか、買った店行って探したけどやっぱなくてさ」
「ううん。これがいいの。
光太がくれたこれがいい。ありがとう、光太……」
これがまた、手元に戻ってくるなんて思ってなかったから。
本当にうれしくて。
胸に抱いて微笑んだ私を、光太は思いきり、力強く抱きしめた。
「こ、光太……」
月明かりの中、至近距離で目と目が合って。
自然と、どちらからともなくキスをした。
触れるだけのキスを何度も繰り返しているうちに、だんだんキスが深くなっていって。
気付いたら、ベッドに押し倒されていた。
「……光太、好き」