僕らの明日の話をしよう
光太と旅行がしたい。
光太と一緒にお風呂に入りたい。
光太と、ひとつになりたい。
光太が、望んでくれるなら。
「大丈夫だよ、光太。
貧血の薬は飲んでるし、もしもの時の為に近くの病院も調べてるの。
何かあったら、私のスマホからお母さんに電話してくれたらいいよ」
でもきっと、必要ない。
大丈夫。
光太はとても優しいから。
「……ほんとに、いいの?」
光太がそろりと顔を上げる。
情けない顔をしてたけど、笑わなかった。
可愛くて、愛おしかったから。
「ほんとに俺でいいの?」
「光太じゃなきゃやだよ」
「ほんとにほんとに、後悔しない?」
「するわけないよ。ずっとそうなりたいって思ってたんだから」
「俺も。俺もずっと、思ってた」