僕らの明日の話をしよう
◆
光太は本当に疲れていたみたいで、私を抱きしめ深い眠りについたけれど。
私はもったいなくて、眠れなかった。
光太の温もりに包まれて、残酷なくらい幸せな時間を味わった。
午前5時。
まだ日ののぼらない時間に光太を起こして、しっかり防寒をして外に出て驚いた。
世界が白く染まっていたから。
羊蹄山だけじゃなく、建物や木、車に道路。
平地すべてに雪が薄く積もっていた。
「夜中に少し降ったみたいだよ。
すぐ溶けるだろうけど、お客さん、ラッキーだったね」
そう言ってくれたのは、予約していた熱気球の会社の人だった。
本当はこの時期熱気球のフライトはやっていないのに、
私があまりにしつこくお願いしたから、折れて引き受けてくれた人だ。
光太は本当に疲れていたみたいで、私を抱きしめ深い眠りについたけれど。
私はもったいなくて、眠れなかった。
光太の温もりに包まれて、残酷なくらい幸せな時間を味わった。
午前5時。
まだ日ののぼらない時間に光太を起こして、しっかり防寒をして外に出て驚いた。
世界が白く染まっていたから。
羊蹄山だけじゃなく、建物や木、車に道路。
平地すべてに雪が薄く積もっていた。
「夜中に少し降ったみたいだよ。
すぐ溶けるだろうけど、お客さん、ラッキーだったね」
そう言ってくれたのは、予約していた熱気球の会社の人だった。
本当はこの時期熱気球のフライトはやっていないのに、
私があまりにしつこくお願いしたから、折れて引き受けてくれた人だ。