僕らの明日の話をしよう
◆僕もあきらめないから
◆
4月。
高校3年になった。
スタメンに入った。
大切な人が、いなくなった。
ウィンターカップで敗退した日。
中学の頃から憧れて、彼氏彼女の関係になってからもずっと大好きでたまらなかった綾センパイにふられた。
「別れよう」
2年の恋人期間を、たった5文字で終わらせるなんて、ひどい人だった。
冗談だと思ったんだ、あの時は。
冗談であればいい、と。
冗談であってくれ、と。
でも、綾センパイはそんな笑えない冗談を言う人じゃないことも、俺はよく知っていた。
4月。
高校3年になった。
スタメンに入った。
大切な人が、いなくなった。
ウィンターカップで敗退した日。
中学の頃から憧れて、彼氏彼女の関係になってからもずっと大好きでたまらなかった綾センパイにふられた。
「別れよう」
2年の恋人期間を、たった5文字で終わらせるなんて、ひどい人だった。
冗談だと思ったんだ、あの時は。
冗談であればいい、と。
冗談であってくれ、と。
でも、綾センパイはそんな笑えない冗談を言う人じゃないことも、俺はよく知っていた。