僕らの明日の話をしよう

「役に、立てなくてごめん。

私で良ければ、いつでも話し聞く……」


「だからいらねぇんだってそういうの!!」



どうしてわかってくんねーんだよ!


俺がほしいのはひとつなんだよ!


必要なのは、求めてるのは、たったひとつなんだよ!


それ以外には何の価値もないんだよ!



どいつもこいつも、

どうしてそういう俺の気持ちを無視しようとするんだよ……。



そうして目をつむりながら、ありとあらゆるものを恨んでいたら。

みちる先輩が静かになったことに気付いて、やばいと頭が冷静になった。



言い過ぎた。

完全な八つ当たりだった。


ごめんって謝ろうとして顔を上げて、驚いた。



「な、なんで……泣いてんの?」
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