僕らの明日の話をしよう

わんわん声をあげて泣くみちる先輩。


慰めるよりも、俺は先輩の言葉が気になって固まっていた。



どういうこと?

ごめん、綾ってなに?


みちる先輩は、綾センパイについて何を知ってるの?


いまみちる先輩は、

俺の焦がれてやまない人と、繋がっているの?




ごめんなさい、ごめんなさい。

そればかり繰り返す目の前の人の肩に、そっと手を置き、つかんだ。




「みちる先輩……お願い」




俺を助けて。


諦められない俺を、どうか。





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