僕らの明日の話をしよう
「あー、綾! やっと来た~。遅いよ、もう」
昼休みになってようやく学校に現れた私に、親友の友江みちるが文句を言いながらそばに来た。
今日もトレードマークのゴムについた大きなリボンが、頭の上で揺れている。
「英語の課題わかんなかったから、綾の写させてもらおうってアテにしてたのにぃ!」
「英語? ああ……私やってないや」
「えっ!? 綾が課題忘れるとか、冗談だよね!?」
「ううん。ほんとにやってない」
あとで提出しろって言われるかな。
面倒くさいな。