僕らの明日の話をしよう


「そういえば……午後、体育あるけど。
綾ジャージ持ってきてなくない?」


「え。今日体育あったっけ」


「綾……」




体育とか、疲れるし面倒くさい。

ジャージいまから誰かに借りに行くのも面倒くさい。


学校来ないで、あのまま家でゴロゴロしてればよかった。




「面倒くさいから、帰ろっかな……」



ぼそりと呟いたら、腕をつかまれた。

背の低いみちるが、困惑顔であたしを見上げてくる。




「どうしちゃったの、綾。夏休み終わってから変だよ」


「変って?」


「全然綾らしくない!」


< 8 / 467 >

この作品をシェア

pagetop