ぬくもりを感じて

午後からのゲームセンターでかなりの体力を消耗した２人は、近くの喫茶店でパフェを食べていた。


「遠藤先生ってそんなにかわいらしいフルーツパフェも、幸せそうに食べるんですね。」


「そんな幸せそうかなぁ。
俺は、チョコパでも同じように食べてるはずだけど・・・」


「ぷっ！そういう意味じゃなくて・・・あははは。
やっぱりうわさどおり、遠藤先生って学校の女子にモテるタイプだね。」


「そっかぁ？もちあげても何もでないぞ。
まぁ・・・満原先生に比べたら、俺はかわいいと思われるタイプみたいだけどな。

ところで、満原先生とはふだんどんな生活をしてるんだい？」



「今のところ、お弁当作ってもらったり、朝ごはんつくってもらったり・・・なんか私は厄介者みたいで、すごくご迷惑をかけてます。」


「迷惑って・・・」


「兄がアメリカにいってしまっているから、転がり込んでしまってるんですけど・・・兄がもどったらすぐに先生のところから移動しないと！」


「もしさぁ・・・本当に君のことを迷惑だとあいつが思ってるのなら、弁当や食事の支度をしてくれるなんてことはないと思うぞ。」


「えっ？」


「とっておきの浩太郎情報を教えてやろう。
満原智樹は満原大樹の弟だ。つまり・・・金持ちだな。

そして、彼は学校ではとても芋臭くてだっさぁ～いおっさんなわけだ。
でもそんなおっさんは昔からおっさんだったわけじゃない。

きゃ～きゃ～言われんばかりのアイドル教師。
ヘビの抜け殻を手に笑っていてもステキという感想しか言われない男が昔、我が校には存在していた。
そんなとこだな。」


「やっぱりそうだったんだ・・・。
なんかわけがあって芋臭いおっさんになったんですね。」


「まぁ・・・そのへんは本人にきいて。
俺が間違ったことを言ったといわれても困るから。
浩太郎情報は確実な情報しかないのが特徴だから。」


「ぷっ、遠藤先生はずっと人気者ですね。」


「あっ？俺に惚れた？
ダメだよ。俺は生徒も先生にも素敵な養護教員だから。
それに、永遠のアイドルも目指してるからね。」


「あははっはは。
もしかしたら、また浩太郎情報をきかせてほしいって頼むかもしれないけど、いい？」


「いいよ。浩太郎情報が確実情報しか流さない・・・てちゃんとふまえてくれてるならね。」


「はい、そういう情報こそ大切ですから。」