ぬくもりを感じて
凛花が帰ると、日下から電話がかかってきて演劇部のメンバーと食事に行くからきてほしいといわれたが、凛花は断った。
夜に外出したら智樹に何と言われるかわからないし、よねさんにも迷惑がかかってしまうと思ったからだった。
「ごめん・・・夜はダメなの。
みんなによろしく言っておいて。じゃあね。」
その日は智樹が早めに帰宅した。
よねさんも早く帰れると喜びながら帰っていった。
智樹のご飯をテーブルに並べていると、着替えてきた智樹が凛花の腕を引っ張ってキスをしてきた。
「と、智樹さ・・・ん?」
「やっと捕まえた。」
「えっ!?」
「学校現場から消えたらキスしてもいいか?
いや、嫁さんになってくれるか?」
「どういうこと?」
「学校で先生をしてたのは、凛花を見ていたかったからだ。
でも、正直いって・・・もうきついよ。
毎日お昼寝ばかりもしていられないし、それで凛花を怒らせてしまっては何をしているかわからないだろ。
放課後、誘いにいってもいなくて・・・瑞歩のところにいったっていうし、研究所から帰ってしまうし。
もう嫌われたのかと思った。
キスしてぶん殴られたら、もう何もかもやめようかと思ったくらいに・・・。」
「どうしてそんなに落ち込んでるの?」
「学園生活を我慢しろとは言わない。
むしろ、楽しんでくれてかまわないんだけど・・・日下とデートとか・・・そういうのは嫌なんだ。
この年で生徒に嫉妬なんて、大人げないことだと思うけど、行かないでほしくて。」
智樹がそういったとき、足元にほったらかしになっていた智樹の鞄のポケットに見覚えのあるチケットがあることに凛花は気付いた。
(これは・・・サーカスの・・・!そうだったんだ。)
「ごめんなさい。私・・・智樹さんの気持ちを踏みにじってた。
律子さんとこからもどってきた日、智樹さんも用意しててくれたんだ。
ごめんなさい。忙しいから私になんて時間をさいてもらえないって勝手に私が思って・・・。」
「いいんだよ。
学園生活を楽しむのは生徒の間だけなんだから。
だけど・・・週に1回は僕との時間もほしいって思うのはだめか?」
「ううん、そんなことない。
私はずっと智樹さんといっしょに居たいから。
いっしょにご飯作ったり、勉強したり、研究したり・・・買い物行ったり、遊びにいくのも。」
夜に外出したら智樹に何と言われるかわからないし、よねさんにも迷惑がかかってしまうと思ったからだった。
「ごめん・・・夜はダメなの。
みんなによろしく言っておいて。じゃあね。」
その日は智樹が早めに帰宅した。
よねさんも早く帰れると喜びながら帰っていった。
智樹のご飯をテーブルに並べていると、着替えてきた智樹が凛花の腕を引っ張ってキスをしてきた。
「と、智樹さ・・・ん?」
「やっと捕まえた。」
「えっ!?」
「学校現場から消えたらキスしてもいいか?
いや、嫁さんになってくれるか?」
「どういうこと?」
「学校で先生をしてたのは、凛花を見ていたかったからだ。
でも、正直いって・・・もうきついよ。
毎日お昼寝ばかりもしていられないし、それで凛花を怒らせてしまっては何をしているかわからないだろ。
放課後、誘いにいってもいなくて・・・瑞歩のところにいったっていうし、研究所から帰ってしまうし。
もう嫌われたのかと思った。
キスしてぶん殴られたら、もう何もかもやめようかと思ったくらいに・・・。」
「どうしてそんなに落ち込んでるの?」
「学園生活を我慢しろとは言わない。
むしろ、楽しんでくれてかまわないんだけど・・・日下とデートとか・・・そういうのは嫌なんだ。
この年で生徒に嫉妬なんて、大人げないことだと思うけど、行かないでほしくて。」
智樹がそういったとき、足元にほったらかしになっていた智樹の鞄のポケットに見覚えのあるチケットがあることに凛花は気付いた。
(これは・・・サーカスの・・・!そうだったんだ。)
「ごめんなさい。私・・・智樹さんの気持ちを踏みにじってた。
律子さんとこからもどってきた日、智樹さんも用意しててくれたんだ。
ごめんなさい。忙しいから私になんて時間をさいてもらえないって勝手に私が思って・・・。」
「いいんだよ。
学園生活を楽しむのは生徒の間だけなんだから。
だけど・・・週に1回は僕との時間もほしいって思うのはだめか?」
「ううん、そんなことない。
私はずっと智樹さんといっしょに居たいから。
いっしょにご飯作ったり、勉強したり、研究したり・・・買い物行ったり、遊びにいくのも。」