日曜日のキミ。
ケータイを手に取り、
内容を確認する。

[ひま。なぁ、俺暇人。]

…っしらねーよ!
心の中の全力のツッコミは
誰にも届くことのないまま落ちていく。

[急にどーしたの?]

返信にためらわなくなったメッセージを見つめていたら、心が軽くなった気がした。

返信が早い。
[心愛と話したくなったから。]

あの時の私なら確実に。確実に。
きゅんきゅんしてるじゃないか。

[バカじゃないの?]

いつも以上に冷たくあしらった。


私が好きなのはもう新じゃないの
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