日曜日のキミ。
その日は、そのまま空き教室で寝ることにした。


2人で並んで大の字で寝転んでいると
自然とまぶたが落ちてくる。

そして…私は、夢をみていた。


「新…
ねぇ、新なんでしょ。」

私の後ろに新がいる…

それなのに、私は後ろを向けない。
体が動かないのだ。

「新。新。ねぇ、新!!」

「幸せになれよ」
そう言って私を目の前の崖に突き落とした。

「いやぁぁぁぁぁぁああああ」

「大丈夫だよ、心愛。
俺がいるから。 心愛ー」

そう呼んでいる声に気づくことはなく私は目を覚ました。
「あっ、やっと起きた!!」

…今、何時?

私はさっとケータイを取り出して時間を確認する。


18:15

なーんだ、6時かぁ……


「…っ6時?!」

どんだけ寝てたんだよ。

「ぐっすり寝てたから起こすのもったい なくって…」
えへへと笑う美琉に癒される。

さぁ…帰ろーっと。

< 47 / 60 >

この作品をシェア

pagetop