桜のキセキ

真っ白な天井と淡いピンク色のカーテンの部屋で決まった時間に目覚める私。



ギシッと軋む白いベッドに、清潔な床。




常に廊下で鳴り響く、機械音。






他の健全な人とは違う空間。






自分の家でもなく、学校でもない。





そう、ここは病院。




誰かが生きるために必死になって呼吸をする場所。






そこに私は存在していた。







< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop