狼君の孤独
▷第1章◁
出逢い
中3の冬。
私たちは受験勉強真っ只中。
友達とわいわいすることが苦手な私は、特に思い出作りということに興味がなく、暇があればずっーっと勉強をしていた。
華の高校生活では、絶対に成功して、親友作るとか、彼氏作るとか、たくさん楽しいのことを想像する。
そしたら、何となく頑張れるんだ。
「んー!」
ふと勉強をやめると、いつのまにか午後三時前だった。
頑張ってたな、私。
寝る前にお茶でも飲もうかな。