「異世界ファンタジーで15+1のお題」三
(そういえば……)
フォルテュナは、「不思議」という言葉を聞いてふと頭に浮かんだ疑問をアンリにぶつけた。
「ねぇ、君は僕の容姿について…耳について何も言わないんだね。
もしかして、気を遣ってくれたのかな?」
「耳…?
あぁ、僕のとは確かに違うね。
でも、それが何か特別なことなの?」
「え……いや……
そういうわけじゃないんだけど…」
アンリはよほどのポーカーフェイスなのか、それとも心底そう想っているのか…
フォルテュナには彼の真意が読めなかった。
宙に浮く力を失っていることに気付いた時におそらく他の力も失ってるであろうことは容易に推測出来たが、その推測は間違ってはいなかった。
今のフォルテュナには人の心の中は見通せない。
アンリの言葉をどう受け取るかは、まさにフォルテュナ次第だということだ。
「君はその耳が嫌いなの?」
いまだ答えを出しかねているフォルテュナに、アンリのさらなる質問が投げかけられた。
「嫌いも何も…僕は最初からこんな耳だから…」
その答えに、アンリはにっこりと微笑んだ。
アンリの笑顔を見ながら、フォルテュナは想う…
(僕の耳は、ここのオレンジ色の空と同じなんだね…)
フォルテュナは、「不思議」という言葉を聞いてふと頭に浮かんだ疑問をアンリにぶつけた。
「ねぇ、君は僕の容姿について…耳について何も言わないんだね。
もしかして、気を遣ってくれたのかな?」
「耳…?
あぁ、僕のとは確かに違うね。
でも、それが何か特別なことなの?」
「え……いや……
そういうわけじゃないんだけど…」
アンリはよほどのポーカーフェイスなのか、それとも心底そう想っているのか…
フォルテュナには彼の真意が読めなかった。
宙に浮く力を失っていることに気付いた時におそらく他の力も失ってるであろうことは容易に推測出来たが、その推測は間違ってはいなかった。
今のフォルテュナには人の心の中は見通せない。
アンリの言葉をどう受け取るかは、まさにフォルテュナ次第だということだ。
「君はその耳が嫌いなの?」
いまだ答えを出しかねているフォルテュナに、アンリのさらなる質問が投げかけられた。
「嫌いも何も…僕は最初からこんな耳だから…」
その答えに、アンリはにっこりと微笑んだ。
アンリの笑顔を見ながら、フォルテュナは想う…
(僕の耳は、ここのオレンジ色の空と同じなんだね…)