秘密の歌は俺へのエール
「緒方にそれ言われたら谷川もおしまいだな(爆笑」


なぜか爆笑する高木先輩。


「あぁもう!だからお前はこれだから憎めねぇんだよ!」


谷川先輩は俺の頭をくしゃくしゃにして走り去ってしまった。


「あんま、先輩を困らせるんじゃないぞ~」

「俺、ほんとのこと言っただけなんすけど…」

「ばーか。」


俺にデコピンする高木先輩。


「生意気言うからだー」

「ってぇ…先輩、ひとつ聞いてもいいすか?」


額をさすりながら先輩に聞く。


「ん?」

「先輩、雨音って歌手知ってますか?」

「あぁよく知ってるぜ。素性一切未公開の現役高校生シンガーソングライター雨音。俺も彼女とはまってんだ~」


先輩、彼女いたんだ。


「あ、今絶対、俺に彼女いたんだとか思ったろ?」

「い、いや別にそんなことは…」


ないこともないかもー(笑
ってまぁ今はおいといて、


「それより、有名なんですね雨音。」

「まぁいい。っていうか有名なんてもんじゃねーよ、もう超有名!!」


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