空恋 ~君が残したメッセージ~
何とか柊に理由を付けて
今日は真っ直ぐ家に帰った。
途中で平山が絡んできたが
睨みを利かせて
やたら絡んでくる腕を払った。
後ろで何かを言っているが
気にせずに無視した。
家の前に着くと隣の家にやたらでかいトラックが止まっていた。
新しい家だ。誰か引っ越して来たのか。
そう思い、俺は自分の家に足を向けた。
「あら、おかえり恵」
年季の入った家のドアを開けたら
母さんがリビングから出てきた。