空恋 ~君が残したメッセージ~
っと話がずれた。
じゃなくて。
「隣から?ってことはトラックが止まってたとこか」
「そうそう。さっき挨拶に来てくれたのよ」
「へぇ…」
興味なさげに俺がそう言えば
母さんがまた頬を膨らませた。
「何よー、いらないの?これだけじゃなくて
まだあるのよ?」
「一体何ホール貰ってきたんだよ?」
母さんは俺の問いに、3と手で表してきた。
3つも貰ってきたのかよ…
「今切り分けるわねー」
パタパタとスリッパの音をたてて
母さんは台所へ向かった。
そして俺は食べたかったので
ソファーに座ってテレビをつけた。
『えー明日の予報は…』
チッ
ニュースしかやってねーのか、この時間。
最近は遊んでたからな。
『___次のニュースです。先ほど××区のマンションで空き巣に会ったと通報がありました。その容疑者は30代、黒い服装、筋肉質の男性で、刃物をマンションに住んでいる24歳の女性に突きつけたということもあり、警察は捜査を続けている模様です_____』
××区ってここじゃん。
危ねーな。早めに帰ってきて良かったわ。
柊達は…まぁ大丈夫だろ。