空恋 ~君が残したメッセージ~
その時さっきの話が頭に過った。
『____空き巣に会ったと通報がありました』
まさか…
青ざめた俺は辺りを見回した。
声を出したやつがいなかったからだ。
ガタッ
机か何かにぶつかった音が聞こえたので
音のする方へ目を向けるとそこには
タオル一枚だけを体に身に付けた
俺と同い年くらいの女がいた。
湿っていてポタポタと髪から流れる滴を見て
出たばっかりだと認識する。
俺を見てびっくりして見開いている瞳に
引き込まれそうになった。