空恋 ~君が残したメッセージ~
「あーぅ、だっ…あー」
??今の声は…
「もー茜。だめじゃない、こんなことして!」
「うー…あいっ」
彼女の声も聞こえたので向いたら
小さな赤ん坊を抱えながら
眉間にしわを寄せていた。
え?赤ちゃん…
「あっすみません。うるさかったですか?」
「いや………は?」
彼女はこちらを見ながら
申し訳なさそうに言った。
頭がパンクしそうだ。
まず確認すべきは、
「あのー空き巣は?」
これこれ。
「空き巣?なんの事ですか??」
俺の質問に彼女は頭の上にクエスチョンマークを掲げている。
まじかよ…
声に出ない俺の心の声は
肩をがっくりとさせた。