空恋 ~君が残したメッセージ~




「………。」



「………。」




…何この沈黙タイム。



いやいや、私が勝手に座ったんだけど。



それにしても沈黙は無理!





喋ろうと思って何を話そうと考えていたら



なんと茜が沈黙を破った。




「あっまんまぁ…だーぅだっ」



茜はそう言うと



隣に座っていた恵くんの頭に手を伸ばし



艶のある綺麗な髪を引っ張った。




「きゃーぃ…あーいっ」


「って…」


「あ、茜!だめでしょ?!手を離しなさい!」



微妙に痛がる恵くんに謝罪でいっぱいの私は



茜の手を離そうと手を広げた……が。



「やーあっ」



「やじゃないでしょ!」



でもそれが逆効果だったらしく



茜は更に強く髪を引っ張った。





てゆうか、恵くんまた黙りこんじゃったよ!



こーなったら話してやる!



沈黙嫌だし!!


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