空恋 ~君が残したメッセージ~
「てゆうか、風呂入るんじゃないの?」
「へ?」
「茜、寝ちゃってる」
「あ!」
すっかり忘れてた。
お風呂入りに来たんだよね。
茜も気持ち良さそうに寝てるし。
まぁ明日茜は入ればいいか。
「えっとじゃあ、私入ってくるね。
お、おやすみなさい」
私はペコッと頭を下げ恵をみた。
「ああ。おやすみ、実侑」
恵は笑いながらそう言った後
私と正反対の方向に
背を向けていってしまった。
耳が熱い…
呼び捨てで呼ばれたあの声が
私の頭の中で木霊する。
って私何考えてるの?!
私は頭を冷やしに
お風呂場へ走って向かった。
あの人に似てるからって
ダメだよ…………