空恋 ~君が残したメッセージ~
「おお、やっぱ恵んちでけーな」
柊に押されて結局負けた俺。
しかも、
「え、木戸くん前に来たことあるの?」
何故か平山も一緒だし。他にも3人。
(ちなみに木戸くんとは柊の苗字です)
「俺たち小学生からの仲だもんなー」
俺の肩と組始める柊。
いや、同意を求められても。
「私も小学生から一緒なんだけどなー」
それに対抗するかのように
とんでもない平山からのカミングアウト。
「え、そうだっけ?」
俺が思ったことが声に出てたから
やばいと思ったけどその声の発声者は
柊だった。
「今初めて知ったわ。
お前意外と影薄いんだな!なぁ恵?」
笑いながらそう答える柊に対して
平山はピクリとも動かない笑顔で
にこりと笑っていた。
…もちろん、怒りマークはあったけど。
だから俺に同意を求めるなよ。
本当に空気読めねぇな。