空恋 ~君が残したメッセージ~
「何で実侑がここにいんの?」
皆を上にあげたあと
飲み物を持ってくると伝え一階に来た。
そして実侑に縁側で問いただし中。
「今日はパソコンを使った仕事
だったから茜をあずかってもらってたの。
でもやっぱり申し訳ないって思ったら
ここで仕事することになって…」
「断れよ。んなもん」
「だって…」
「だってもクソもねぇだろ。
今すぐ帰れ」
実侑が下を向いたまま動かない。
言い過ぎたか?
肩が震えてる。
泣いてんのか…?
「ご、ごめん!言い過ぎた」
俺はその場にしゃがんで顔を隠すようにした。
そして長いタメ息をふいた。
「…なんで今日来たんだよ」
「へ?」
「実侑が来てたら呼んでなかったし」
「??」
「実侑をあいつらに見せたくなかった」
「何で…?」
「…だって絶対惚れちゃうじゃん。
俺のもんなのに」