空恋 ~君が残したメッセージ~
「もう、夏休みの時期か…」
ひしひしと太陽が鳴り響いていて
室内にもそれが伝わってくる。
そう今は7月の中旬。
働いている私にとって苦痛の時期。
学生のほとんどは遊んでいるのに対して
私は仕事を休めないので羨ましくて仕方ない。
あーどっか行きたいなぁ…
ブーブー
携帯がなったので誰かなと思えば
さっき話していた恵からだった。
『来い。』
LINEに書かれていたのはこの一言。
…………………………ん?
えーっと、これは斎嶋家に来いって事?
そんなのLINEじゃなくてもいいんじゃないか?
隣だし。