空恋 ~君が残したメッセージ~
俺は答えるのに躊躇った。
別に柊と遊びたくない訳じゃない。
ただコイツと遊ぶともれなくあいつが来るからだ。
あいつって言うのは…
「けーいっ!今日遊ぼーよー!!!!」
後ろからいきなり抱きついてきて
フワッと俺の嫌いな香水の臭いが漂う。
噂をすれば来たよ。
この女、平山…下の名前なんだっけ。
忘れた。
「おー、愛梨。今日も安定の恵ダッシュだな」
柊が平山に向かってニヤニヤしながら言った。
あぁそうそう。思い出した。
平山愛梨だ。
てゆうか柊、なんだよ恵ダッシュって。