恋スル。
そして、土曜日。
わたしたちは、少し離れた遊園地に行くことになった。
待ち合わせの駅には、まだ誰も来ていないみたいで、わたし一人しかいなかった。
実は…昨日、遠足前の小学生みたいにわくわくして、夜あまり眠れなかった。
だから早く起きて準備も早く終わってしまった。
ちょっと早く来すぎたかな…?
それに、この服、変じゃないかな?
窓に映る自分を見て、少し不安になる。
橘くんに、わたしも一応女の子らしく見せたくて、遊園地なのにワンピースを着てしまった。
下にデニムを履いてるけど、やっぱり変えた方が良かったかな…
靴もあんまり履き慣れてないし。
あーあ、どんどんネガティブになっていく…
「久住?」
「わ、こ、コウ…!?」
突然声をかけられ、驚いて振り向くと、コウが立っていた。