恋スル。
「早いな」
「実は…昨日あんまり眠れなくて」
「大丈夫か?」
そう言って、コウがわたしの顔を覗き込んできた。
…っ!
「だ、だだ大丈夫だよ!」
至近距離のコウの顔。
慌てて、コウから顔を遠ざけた。
「顔、赤いぞ?」
「全っ然平気だよ!」
はぁ~っ
びっくりしたぁ!
男の人とあんなに顔近付けたことないのに…
それに、コウ…
「しっ私服だと、なんか違うね」
…かっこいいんだもん。
いつも橘くんを見ていたから知らなかったけど、コウも橘くんとはまた違うかっこよさがあるって言うか、何て言うか。
「変か?」
「ううん!
すごい似合ってる、かっこいいよ」
「久住も、な」
「え?」
「私服、かわいいと思う」
「へ!?」
さらっと言うコウに、わたしの心はドキドキさせられっぱなし。
なんだか調子狂っちゃうよ…