恋スル。
「二人ともおはよう」
それからすぐに、澪と橘くんがやって来た。
コウもだけど、やっぱり私服で見る橘くんも新鮮で…
胸がドキドキした。
「花陽」
「何?」
「橘くんとはすぐそこで会っただけだから…
別に一緒に来た訳じゃないからね」
「うん、分かってるよ」
コウと橘くんが入場券を買いに行ってくれている間、澪が申し訳なさそうに言った。
確かに二人で来たけど、わたしはそこまで気にならなかったし。
「…花陽は」
「うん?」
「や。やっぱり何でもない。
今日は楽しもうね!」
澪、何言おうとしたんだろう…?
気になる。
「田中さん、久住さんお待たせ」
澪に聞くことが出来ず、橘くんとコウが帰ってきた。
橘くんは澪、わたしはコウから入場券となるチケットを受け取った。
気になるけど、せっかくの遊園地だし。
今日は澪の言う通り、楽しもう!